2015/6/14華鳴音女トークイベントのレポ

1年以上前の話をします。

2015年6月14日、アニメイト横浜店で催された、ハナヤマタ音楽集『華鳴音女』の発売記念トークイベントに参加してきました。ご出演はマチ役の沼倉愛美さんとタミ役の大坪由佳さん。

とても充実した内容であったのと幾つかの要素が重なり、自分にしては異様に記憶に残っていたので翌日以降に思い出せるだけ内容を書きなぐったのでした。


当時すでにブログを始めていたのですが、自分の感想がほぼ無い覚え書きの体裁に「流石にどうなの?」と感じてお蔵入りになっていました。レポ書ける人ってそういう表現力とか引き出しの多さとか当日に書き上げる体力がすごいと思う。


ブログ更新はずっと再開したいと思っていて、でも文章を書くのはまだまだ苦手なので、今回は過去のメモに肉付けする感じで少しずつ練習しようと思います。目指せ習慣化。


というわけで、イベント翌日のお昼休みに覚えている端からアウトプットしたものなので、話題が前後していたり、意味内容は合ってると思いますが言い回しや言葉尻が違っているかも知れません。もし自分の記憶と違うぞと思われましたら教えてくれたら嬉しいです。


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この日のイベントに当選したことで初めてアニメイト横浜店に行く用事ができました。というか横浜駅自体にまったく馴染みがなかったし、この日以来横浜店に行ってませんね…。

お店の前に着いたら、一応聖地巡礼の一種かなと思ってニコ生で田中美海さんが激走してた所を走りました。往復しました。


まだ時間が少し早かったのでレトリー(CV:沼倉愛美さん)のソロ曲が付いてるSHOW BY ROCK!!のファンブックを買ったりしつつ入場。

当選はがきの整理番号順に前から座席を埋めていく方式で、幸運にも最前列の端っこに引っかかりました。この時点で超興奮です。


司会進行はエイベックスの寺田さん。その辺疎かったので後から知ったのですがTwitterハナヤマタ公式でもありWUGのそれでもあるんですね。

で、寺田さんが指に包帯巻いて出てきたので気になってたんですが、沼倉さんと大坪さんが登場してすぐに食いついてました。


大坪「指どうしたんですか?ケガしてるじゃないですか!」
寺田「昨日ウェイクアップなんちゃらで気仙沼に行ってまして…。他のスタッフがみんな忙しくて私がドリンクのフタに(ストローを挿すための)穴を開けてたんですけど、そのときハサミでザクっと」

みたいに気になってた部分をすっぽりとフォローが入って流れるように本題へ進行していきました。

このトークイベントは楽曲集の発売記念なんですけど、花彩よさこい祭り二組目の後の初イベント(でしたっけ?)ということで二組目の振り返りがメインの内容でした。


寺田「二組目では華鳴音女の収録曲は全部やったんですよね」
大坪「まあ一組目の時に(花ハ踊レヤいろはにほだけで)出し惜しみしすぎましたよね」


ここは誰もが同感と言った感じでした。一組目はトークメインでチームハナヤマタ、smileY.inc、Need Cool Qualityが各1曲ずつだったので、アニメの総決算としては過不足ない内容だったんですけど、他がカップリングやゲーム曲とはいえ出し惜しみ感がありました。


ということで二組目で初披露になった華鳴音女収録曲について語る流れに。

まずはソロ曲についてで、大坪さん沼倉さんの各ソロ曲の感想になりました。


大坪「私はアンフィの円形のステージを全面に使いたくて、フルコーラスでゆっくり一周しながら歌えてみなさんの顔がとても近かったです。下級生組はどっちかというとイエーイ!な曲だから、上級生組はしぐさとか表情で魅せよう、と」
沼倉「あとサビのとこの振り好き。星書くやつ」
寺田「沼倉さんは裏でスタンバってる時に真似してましたもんね。みなさん他のメンバーのダンス覚えすぎですよ(笑)」
大坪「(沼倉さんと)二人してヤヤの曲の振り大好きなんですよ。サビの『琥珀色キャンディーがー胸に溶け込んでー』のとこと『ゴメンだし』のとこ」


ここ二人して琥珀色キャンディ口ずさみながら振りをやってくれてて良かったです。


沼倉「私の方は、あまりダンスとか入る曲でもないので振付の先生にどうする?って聞かれて、いいですって。自分で全部考えることにしたんです。だからゲネくらいまでなんにも決まってないノープランだったんですよ」
大坪「私の曲のときに『どのくらい(振付があるの)?』って探ってたよね」
沼倉「そうそう。で、その場で決めた感じ」
大坪「曲終わりに両腕を広げて表情だけでありがとうって言ってるのがすごい好き」
沼倉「あの大女優みたいなポーズ」
大坪「本番は昼夜で変えたんだよね」
沼倉「昼は曲終わりで口の動きだけでありがとうって。夜は歌詞の最後の『ありがとう』をセリフっぽく」
大坪「ゲネで(腕広げて口パクを)本番はやらないって言ってたから、えーやってよーって言ってて。そしたら本番はやってくれたからツンデレ最高って思いました」
沼倉「いや、ないわって言ったのは腕だけでありがとうはやるつもりだったよ」
大坪「あ、そうだったの。なんだー。…でも良いんだ、私の中では萌えたから」


次が確かにくきゅうの話でした。俺は二組目の時昼の部から夜の部で曲順変更に引っかかって動揺してサイリウムの色を間違えた思い出があります。


沼倉「にくきゅうの、サンダーレインを今回の本番で初めて聴いたんですけどすごく良くて。あのバンドもっと続かなきゃダメでしょ!一応かたちとしては二組目で再結成ってことですけど…。メンバーみんなすごく練習していたし」
寺田「そうなんすよ、サンダーレイン良いんすよ。バンド練習も力入っていたし、奥野さんもとても頑張っていて。一応エイベックスとして押さえている練習の時間もちゃんとあったんですけど、奥野さんはそれ以外にも自分でドラムスタジオをレンタルしてレッスンしていたようです。あとにくきゅうはそもそも参加の告知がとても遅くなってしまって直前だったんですよ。若井さんが幕張で(i☆Risとして)ニコ超に出演して、すぐ舞浜まで移動しなきゃいけない関係上、直前まで調整がかかってしまいました。だから当日はリハもできない本番ぶっつけだったんですよ。それであのパフォーマンスですから」


寺田さんの解説で曲順変更(昼の部はよさこい部各ソロの後、夜の部はライブパート初手)がi☆Ris移動の保険だったことに遅ればせながら気づきました。


寺田「あとは、全員曲も初めての曲がありましたね。ヨロコビ・シンクロニシティもその中の1曲ですが、こちらは初の番傘を使ってのパフォーマンスでした」
大坪「番傘!」
寺田「これはスタッフが、アニメ本編でも最終話で傘を使っていたのでどうしても組み込みたいということで採用されました。」
沼倉「練習の時は普通の傘でやってたんですよね。振付の先生方の傘とか折り畳み傘、自分で持ってた時は自分の傘使ってた」
大坪「最初の練習は先生の傘だった。でもやっぱり先生方も流石ダンサーだけあってピンクのヒョウ柄の折り畳み傘とか出てきて、攻めてるなって」
沼倉「当日に会場に行って初めて本物の番傘を手に取ったんですけど、やっぱりそこでちょっと練習の時とは違うこととかあるんですよ」
大坪「普通の傘は結構風圧が大きかったんですよね」
沼倉「そうそう。番傘はサイズも思ったより小さかったから、動き方も変える必要があった。練習は傘の反動が大きかったからお客さんが見た時に動きが綺麗に見えるかも心配だったんですけど、実際開いてみたら私の傘は…まあゴキゲンな感じで」
大坪「ぐるぐるついてたし。いつもより良く回りそうな感じ」
寺田「2番の始まりでしたっけ、傘をくるくる回しながら揃って動くじゃないですか。練習で見てから思ってたんですけど端っこの奥野さんの回し方が他の方より速いんですよ」
大坪「そこで前に出て反対方向に歩く私は早くかやたんを追い越して前に出ないとあの高速回転に二の腕がフィイイインって削られると思って怖かったー」


2番Aメロの大坪さんパートのフォーメーションですね。奥野さんの傘の回し方が速いっていうの俺も見ていて思ってたので、この話の時めっちゃ笑ってました。あと沼倉さんの傘も回すと柄の本領が発揮されてて面白かった。
ヨロコビシンクロニシティは番傘フル活用の曲で面白い振り付けでした。ゲームの方の主題歌ですが、やってくれて嬉しかった。
ヨロコビのあと奥野さんが急いで傘を回収して次の曲までに戻ってくるのがリハではギリギリ間に合えなかったけど本番で成功って話もこのへんであった気が。


寺田「あとはDream Jump!!ですね!これはアンコールでの披露となりました」
大坪「寺田さんこの曲大好きですよね」
寺田「良いんすよ、ドリジャン…。ドリジャン知ってます?」
沼倉「歌いましたよ!というかその略し方はちょっと…」
大坪「宝くじみたい。Dream Jump!!は私達も思い入れある曲ですよ。OPのカップリングで付き合いの長い曲でもあるし。でも、最初のうちはやる予定なかったんですよね」
沼倉「そう。セットリスト見て、あれ?って」
大坪「みんなあれ?って思いつつ何も言わなかったんですけど、ぬーさんがいつかの練習の時にDream Jump!!はやらないんですか?って聞いたんですよ」
沼倉「そしたら、私達の負担とかも考えてくれてのそのセットリストだってことで。ダンスも多いし、これ以上は厳しいのは確かだから仕方ないかなあって感じでした。でもその後また紆余曲折あって、アンコールで振り付けほとんどなしのほぼ歌うだけっていうなるべく負担がかからないかたちで入れてくれたんです」
寺田「スタッフとしてもやっぱり是非やりたいという感じでした」
大坪「ドリジャンは内部のファン多いですよね」
寺田「私と音楽プロデューサーの村上さんとあと芳文社の方も大好きで、みんなでドリジャン良いよねって言ってます。だからセットリストの件も最初に渡された時に『ドリジャン無い!』って。絶対みんなドリジャン聴きたがってるのになーって言ってたんですよ。で、本番近づいてきて、セトリ変更になりましたということで見たら『ドリジャンある!アンコールだ!』って」
大坪「Dream Jump!!イン!MCアウト!」
寺田「実際アンコールで流れた時は盛り上がったし、だから言ったじゃないかと」
大坪「今考えると必要なプロセスとも思いますよ。他の曲と同じようにダンス有りでまる1曲増やすのは負担が大きかったのは本当でしたし。だからこそ、この位置に収まって良かった」


個人的にもDream Jump!!は絶対やって欲しかった曲でした。というか一組目で無かったのが心残り過ぎたというか。まあ一組目はその分全員でごっちゃごちゃになって歌ってた花ハ踊レヤいろはにほは最高でしたけどね。Cメロでぶんぶん頭を振りながら鳴子をシェイクしてたみにゃみがめっちゃ好きです。

二組目でもあの三味線が聞こえないまま一旦締まった時にそりゃないぜと思ったんですが、アンコールでかかった時に言葉にならない声が出ました。ドリジャン良いんすよ…。




あとちょっと順番が思い出せないけど印象に残ってる話題もちらほらあるのでまとめておきます。


寺田「勝役の小山さんも打ち上げには来てくれたんですよね。夜の部も見てくれて」
大坪「罰ゲームのアドリブに『良かったよつぼー、あれ本当に台本無いの?』って言われました」


小山さんは大坪さんのことをつぼと呼ぶらしいです。大坪さんってギャルゲの主人公並みにあだ名多くないですか?



沼倉「私の差し入れってなんか遠慮されるのか捌けが悪いことが多いんですよ。それで二組目のときに、名前を書かないでこっそり差し入れのとこに置いたら結構人気ですぐ無くなった」
大坪「私はだいたい差し入れのある場所にいるから、つまみに来た人に毎回これぬーさんからだよって教えてた(笑)」
沼倉「つぼんぬは他の現場で同じ差し入れ食べてたからね」
大坪「そう。だからすぐぬーさんからだって分かった。私チーズのが好きーって取りに行った」
沼倉「つぼんぬのおかげでもあるね」
大坪「この仕事だけでも呼んでください。一現場に一人大坪」
沼倉「高く付くなあ」


寺田「(2015年の)7/7でハナヤマタの1話放送からまる1年経つんですが、思い返してなにか印象深かったことはありますか?」
大坪「きららフェス…。私出られなかったので。」
沼倉「考えてみると本当にたくさんイベントも放送もしたね。でも5月は久しぶりにまるまる会わなかった」
大坪「そういえば」
沼倉「家近いのにね。バッタリ会うこともなかった」
大坪「二組目の練習の帰りに一緒に帰って近所のファミレスで話したりしましたね」


質問にすぐ大坪さんから「きららフェス…」って返ってきた時に会場から「ああぁー」って声がたくさん出てました。俺はあの日ずっと五反田でしたけどきららフェスから駆けつける人もいましたね。

あと沼倉さんと大坪さんがレッスン終わりに一緒に帰ってファミレスで話してるって超良くないですか?ていうかどの程度かはわかりませんが2人が家近所ってさらっと言ってて俺の内なるテンションすごい上がってました。



華鳴音女の写真集でお気に入りのページを答えてもらうコーナーもありました。 華鳴音女単体の話題ってここだけだったような……。

大坪「私はね、これ(沼倉さん単独ページの最後)。このストーリーを想像できる感じが良いの。放課後の掃除でちょっと休憩してる感じで…」
沼倉「そんなふうに見えるんだ。私は…そうだなー」
大坪「かやのページしか見てなくない?こっちが由佳だよ?」
沼倉「いやいろいろ見てるよ」
大坪「うえしゃま、みにゃみ、かや、あれ今私のとこ早くなかった?」
沼倉「あなたが私のページをずっと開いてたから癖がついちゃって勝手に開くの!あ、このページかな(奥野さん単独ページの4枚目)」
大坪「やっぱりかやじゃん!ほんと好きだよね」
沼倉「好き。この写真はちょっと気を抜いてるのが良いよね。カメラ意識してない感じが」
大坪「それだったらこの由佳は気を抜いてるよ(大坪さん単独ページ3枚目?)」
沼倉「これはねー、ちょっとカメラを意識してるかな」
大坪「えー!」


にくきゅうやドリジャンの話題の時が顕著ですが、寺田さんのハナヤマタ愛がしばしば溢れていてお二人に何回か「めっちゃしゃべりますね」って突っ込まれてました。

大坪「寺田イン!大坪アウト!」
沼倉「ダメ!」

っていう小ボケをすぐ差し込んでくる大坪さんが可愛かった。

他の現場でも開くノートPCの壁紙が一貫してハナヤマタだとか、二組目のレッスンに毎回顔を出してたら『他の仕事をやらなくなるから』って理由でレッスンのスケジュールを教えてもらえなくなったりだとか(大坪さんに『寺田さん途中からレッスン出禁になってた』って言われてめっちゃ反論してた)、なかなか濃いエピソードをお持ちなのでもっと聞きたかったです。

トークイベントという性質上、寺田さんのように制作サイドの話が語れる方を司会に据えると情報の密度が底上げされて有意義ですね。寺田さんは喋りも上手かったですし。


あとは大坪さんのお誕生日が近かったのでケーキが出てきたりしてました。大坪さんはこういうのは正直に来るかなとは思ってたみたいなこと言いつつ嬉しそうに笑ってくれるところがいいですね。


沼倉さんが「今後どんな活動があるといいですか?」って感じの質問に対して、「制服が半袖なのにカーディガンで見えることがないから半袖を披露するイベントやりたい」って答えてたので、待ってます。そういえばみんな何かしら羽織ってるから袖の存在が曖昧です。

あとはっきり「2期」って答えててちょっと感じ入るものがありました。つくる側ってどうしても大人の事情が絡むし具体的な期待ってちょっとブレーキかけちゃうと思うんですけど、沼倉さんはけっこうイベントのたびに2期って言葉を口にしてくれます。5人の中で一番頼られるポジションだからというのもあるんでしょうか、進んで言葉にしてくれている印象があります。まあ最近は業界的にも円盤の売上とかをあけすけに求めるのがジョーク的に許される雰囲気ってありますけどね。とはいえストレートに「2期やりたいです」って聞かせてもらえると嬉しいですよ。2期やって欲しいですもん。

見たいなあ2期。原作のお話的にもありえますよね2期。やんないかなあ。


最後に、プレゼント企画があって、じゃんけん大会をやりました。

個人的にはコミケの設営のアレでじゃんけん大会って勝てた試しがなくてスクワットしてるだけの印象しかなかったんですが、この日の運は半端ではなかったみたいです。7回か8回くらい勝ち抜いてサイン入りのキャラソン収納ボックスを頂戴しました。たからものです。驚きで記憶が上書きされそうなのを必死につなぎとめようとしたメモがこの記事のたたき台になっております。



イベントが終了して大坪さんと沼倉さんが退場して、寺田さんが去り際に「沼倉さんも出演しているSHOW BY ROCK!!をよろしくお願いします!」って残していってひと笑い取っていきました。お仕事的に寺田さんまったくの無関係だろうに…